KSEN通信第11号(2009/1/15)

KSEN通信 第11号

2009年1月15日

川本卓史 

 

 2009年がスタートしてはや半分が過ぎましたが、本年もよろしくお願い致します。昨年はアメリカ発の金融危機が世界経済をゆるがし、日本においても社会や経済のゆがみが大きく露呈した年であったように思います。

 雇用、格差、貧困等が一層深刻な問題として立ち現れ、「利益があってこその社会貢献」あるいは「雇用を確保することが、企業にとっての最大の社会的責任(CSR)」と主張していた人たちは、今何を考え、何をしようとしているのか、一人ひとりが注視していく必要があるのではないでしょうか。

 そして、こういう時こそ、他者への共感と関心を行動の根っこに据えて、「事業性」と「社会性(社会的な課題への取り組み)」のバランスを追求しようとする「社会起業家(ソーシャル・アントレプレナー)」の存在は、ますます重要になってきていると思います。

 

ということで、昨今の厳しい状況をふまえて、冒頭からやや肩に力の入ったメッセージになったことをお許しください。ケーセンそのものは、このような状況で、昨年1年も「細く・しかしながら長く」活動を継続しております。

 以下、主な活動内容をご報告いたします。

 

1.07年度からスタートした「かんさい元気人リレートーク」は08年度も継続。3回実施しました。本年度1回目(通算2回目)は、2月21日、「北海道根室のフットパスを支援する京都の2人の若者」と題して、NPO「彩路」の活動を語ってもらいました。概要は、以下のブログにて紹介しております。

http://d.hatena.ne.jp/ksen/20080221

 

2.2回目は6月25日、「私が動いたわけ」と題して、「足と靴のカウンセリング」を目指してフットクリエイトという会社を設立した桜井寿美さんの話を聞きました。同時に、「彩路」のその後(メンバーの松村さんは根室に移って本格的に活動開始)、および「誰でも気軽に野菜作りを始められる新しいスタイルの市民農園を目指す“マイファーム”」を立ち上げた岩崎さんからも報告を貰いました。これらについても以下のブログをご参照ください。

 http://d.hatena.ne.jp/ksen/20080707

 

3.3回目は9月24日、「点字」と視覚障害者への支援をテーマに、城陽市で主婦を中心に長年頑張っている有限会社オフィスリエゾンの活動について、代表者の牧野あゆみさんから話を伺いました。概要は以下に報告しております。

http://d.hatena.ne.jp/ksen/20081003

 当日は点訳を15年以上も事業として継続しているという牧野さんの報告の他、ケーセンの仲間の1人、加藤和子さんの、点字用紙をすぐれたデザイン感覚で活用している事例報告等もあり、なかなか有意義な集まりでした。

 

4.この間、カンボジア帰国報告会も「カスタ君の町家」にて開催しました。

概要は、これまた以下のブログをご参照ください。

http://d.hatena.ne.jp/ksen/20080831

http://d.hatena.ne.jp/ksen/20080908

 株式会社カスタネットの植木さんは、かねて財団法人国際開発救援財団(FIDR)の活動に賛同してカンボジア支援に協力しており、そのため2004年に同地の小学校建設に力を貸しました。08年8月、その後の学校の状況等を把握するため、現地に出張したものにて、これには、ケーセンの仲間である、川本・伊藤の両名も参加しました。現地では、小学校を訪問したほか、FIDRをはじめ、NPO法人かものはしプロジェクトなどさまざまな支援活動を知り、海外で元気に頑張っている多くの日本人に会うことも出来ました。

 

5.そのほか、個々のメンバーは何れも精力的にそれぞれの活動を続けていますが、紙数の制約もあり、詳細は省略します。実名でブログを発表している、浅野令子さん、藤野正弘さんのメッセージをご覧頂けると有難いです。浅野さんのブログは、自らが関わっている京滋を中心とする地域活性化のための諸活動等を丁寧に広報しておられ、貴重な情報提供の場ともなっています。藤野さんは京都のNPO活動の支援に力を注いでおられます。

http://asanoya.exblog.jp/

http://d.hatena.ne.jp/mfujino706/

 

6.本年度につきましては、まず1月16日の運営委員が集まった新年会にて企画の打ち合わせを行います。「かんさい元気人トーク」の継続が中心になると思いますが、今年は、頑張っている若者を重点的に紹介していければと考えております。

 

7.同時に、冒頭申しあげたような厳しい経済・社会状況において、行政や企業の活動や支援には残念ながらあまり大きくは期待できないのではないでしょうか。こういう時こそ、「社会起業家」の存在意義を再認識し、私たちひとりひとりの小さな思いをネットワーク化して、お互いが助け合い、知恵を出し合い、少しでも力と元気を出していく年でありたいと願っております。

 

 (文責:川本卓史)

 

5周年活動報告書(ダウンロードでご覧頂けます)